52:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/03/12(水) 23:57:11.64 ID:yeOP3avI0
インちゃん「そっか……ご飯か……」
上条「お、お前が飯を食うのを忘れていたとは……明日は天変地異が……」
インちゃん「とうま?」
インデックスの白い歯がギラっと輝いた。
上条「まぁ……まぁインデックス、取り敢えず離れよう?」
上条の問いかけにモノおしそうに無言で応じる。
彼女の温もりがまだ上条に残っている。
インデックスはだいぶ落ち着いたらしい。
相変わらず目元は赤く腫れていたけど、今はニッコリと微笑んでいる。
上条「泣かせていた俺がいうのもなんだけど……ひでぇ顔してるぞ?顔洗ってこいよ」
インちゃん「うん……」
いつもなら「レディに対してなんてこというのかも!?」とかなんとか言って噛み付くトコロだが、今日は比較的大人しいようで。
大覇星祭の時みたいな歯がゆい気持になる。
上条「普段から大人しければいいんだけどな。」
上条(しかしまぁ……今日のインデックスは……普段からもっと優しく接したほうがいいのか?でもなぁ……これ以上ないくらいに優しくしてるつもりだぞ……?家事一切は俺やってるし……)
インデックスには上条さえ隣に居れば他には何もいらない。
さっきのインデックスの暴走を体験してもなお、一人のヒーローは一人の少女の気持ちを察してあげることはできなかった。
どんな逆境でも必ず乗り越え、右手だけで周りを護ってきた彼は、少女の気持ち
護る事はできないのだろうか。
インデックス一人ではない。
きっと世界を救い終えたら、建てまくったフラグの回収作業に移るのだろうか。
そこで何人泣くことになるのだろうか……
キッチンに立ち、まな板と包丁を並べて、まだ目の前の生活を送る上条であった。
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