14:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/14(金) 02:53:40.22 ID:JFWlTEyz0
上条はベッドに寝たまま、美琴の話を聞いていた。
戦争は上条が行方不明になってすぐに終結した事。
インデックスはその半年後にイギリスに帰った事。
上条は退学処分になることなく、席は1年7組に置いてあること。
そして美琴自身が、その学校に進学していた事。
「でも良かったのか。高レベルのとこ行かなくて」
「良いのよ。元々常盤台みたいな所、私には合ってなかったのよ。ちゃんと友達だって出来たんだからね」
美琴は満足そうに話した。
それ以上、上条は何も言わない。彼女の人生は彼女が決める事であるし、自分が通う高校で美琴に良い影響を与えていると考えると、上条も嬉しかった。
「そろそろ、先生を呼ばないとな」
重い上半身を起こして呼び出しのチャイムを押した。
ずっと寝ているつもりも無く、ベッドから出て立ち上がるが、2年間も寝ていた弊害か、力が入らず、バランスが取れない。
無理に一歩踏み出そうとしたのが災いした。体勢を崩し、美琴へ向かって倒れこんだ。
「無理して動くからよ。大丈夫?」
「あ、ありがとう」
元々中学二年生女子としては背が高かった美琴との身長差は更に縮んでいた。
抱きしめられるように抱えられた上条からは美琴の髪の香りが鼻孔をくすぐる。
柑橘系の甘い香りは2年たった現在でも変わらず、それが上条に安心感を与える。
美琴に支えられながら、上条はベッドに腰かけた。
「私、そろそろ帰らないと。夕飯の支度もあるしね」
「そうか。御坂、ありがとうな」
良いわよ別に、とそれだけ言い美琴は鞄を肩に掛けて病室を後にした。
それからすぐだ。カエル顔の医者が病室に入ってきたのは。
「一先ずは、おはようと言うべきかな?」
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