過去ログ - 魔王「幼き魔王の物語」 -SS速報VIP

過去ログ - 魔王「幼き魔王の物語」

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1: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/03/08(土) 00:28:05.60 ID:A29u+QRx0
魔王「今日から、君は立派な魔王だよ」

「お父様……」

それはまだ、私が魔王になったばかりの頃

魔王「僕の跡を継ぐんだ、泣いてなんていられないよ」

「分かって……います」

大好きだったお父様が亡くなったあの日

魔王「……大丈夫、手助けしてくれる仲間が君にはいる……だからもう、泣いちゃダメだ」

「……はい。泣きません、だから……」

これは、まだ泣き虫で弱虫な私の

魔王「そろそろ……お別れだ」

「……」

魔王「ハル……僕の可愛い娘……」

……幼き魔王の物語

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2: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/03/08(土) 00:29:19.49 ID:A29u+QRx0
――――――
―――
―

以下略

3: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/03/08(土) 00:30:27.30 ID:A29u+QRx0
側近「先代が亡くなってまだ数日、あれから人が変わったようにしていらっしゃるので」

魔王「簡素だが戴冠式も終わり、もう私はこの国の王になったんだ。凛とした態度でいなければ示しがつかないだろう」

側近「あなたは言ってしまえばまだ年端もいかぬ少女。悲しんだっていいのですよ？」

以下略

4: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/03/08(土) 00:31:12.06 ID:A29u+QRx0
魔王「それよりも、視察先の資料をくれ。用意しているだろう？」

側近「はい、こちらになります」

魔王「ん……食料の供給が行き渡っていないみたいだな」

以下略

5: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/03/08(土) 00:32:15.40 ID:A29u+QRx0
魔王「私にはやらせてくれないのか？」

側近「圧倒的経験不足、もう少し私の後ろに付いてきてもらう形になります」

魔王「人手不足で人材の確保と育成に力を入れなければならないと思っていたが……まずは私がその育成対象か」

以下略

6: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/03/08(土) 00:32:58.78 ID:A29u+QRx0
魔王「さて、一応視察先にも輸入の話を通す必要があるだろう。状況も気になるしな」

側近「今すぐ向かわれるのですか？」

魔王「勿論、すぐに何とかしたい事だしな。と言う訳で、ティータイムはまた後でだ」

以下略

7: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/03/08(土) 00:34:01.91 ID:A29u+QRx0
側近「……」

オーク「どうだい調子は？」

側近「扉越しに盗み聞きとは趣味が悪いですね」

以下略

8: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/03/08(土) 00:34:35.68 ID:A29u+QRx0
オーク「……それでよ」

オーク「大丈夫なのか、あの子」

側近「それはどういう意味でしょう？」

以下略

9: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/03/08(土) 00:35:08.52 ID:A29u+QRx0
側近「あの娘が例え暴王になろうと、覇道へ進もうと……私は先代の言いつけに従い、あの娘を守るだけです」

オーク「間違ったことを咎めるのも側近の仕事だと俺ぁ思うがな」

側近「……ま、時と場合によりますね。ですが、先代……彼が残した忘れ形見。きっと考えがあってあの娘を次の魔王に選んだのです」

以下略

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