112:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/03/26(水) 06:19:11.79 ID:tbGW0px10
穂乃果「ねぇ海未ちゃん。 私ってさ、高坂家の長女なんだよね」
海未「はい、間違いないです。 高坂家の長女で、穂むらの跡取りです」
穂乃果「……でも私にはさ、その家で生きてきた記憶が少しも残ってないんだ。 だから自分の家に帰るんだっていう自覚が全然持てなくて……」
穂乃果「病院の個室にいるときはまだ楽だったよ。 そこが誰のものでもない部屋だってわかってたから。 でも家に帰ったらさ、自分の家、自分の部屋があって……。だけどその『自分』っていうのは今の私じゃない、高校2年生までの記憶を確かに持っていた本物の高坂穂乃果であって、その高坂穂乃果の暮らしてた部屋なんだよね……」
穂乃果「雪穂やお母さんたちも私のことを大切な家族として接してくれる。 けどね、私にはまだあの人たちを家族として見ることができないの……。 ひどいよね、私……。 あんなに心配してくれてる人たちのことをまだ他人としてしか見れてないなんて……。 だから、自信がないの。 私はちゃんと……高坂家の長女としていられるのか……」
海未「……」
穂乃果「跡取り……かぁ。 私みんなの足引っ張っちゃいそうだな……。 もしかしたら勘当されちゃったりして。 ……はぁ」
海未「……」
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