23:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/08(土) 15:21:45.77 ID:2XKtwCeO0
私は事務所の隅の誰の邪魔にもならない場所に向かいます。
別に静かにしろと言われた訳でもありませんが、音を立てず忍んだ足運びでそっと移動しました。
もう一年以上も前の事でしょうか。思い返せば、ここは所狭しと積まれていた段ボールがあった所です。
我関せずで事の顛末を見送っていたちひろさんに視線を投げかけます。
しばらくそうしていると、最初は気付かない振りをしていた彼女でしたが、藍子さんをちらりと見ながら申し訳なさそうに重い口を開きました。
「プロデューサーさんなら、少し遅れるって連絡がありましたから、ちょっとだけ待っていて下さいね…」
そして逃げる様に閉口し、視線を目の前の書類へと向けました。
さわらぬ神に祟りなしと言った所でしょうか。この重い雰囲気を醸している原因の藍子さんに、なるべく関わりたくない様子のちひろさんを見てそう思いました。
打算的な彼女らしいと、なんだか可笑しくて場違いながらも少し口角が上がってしまいます。
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