13:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/08(土) 19:48:31.62 ID:TvOaOW1R0
それから二人で並んで糸を垂らしながら、ずっとお話をしていました。
私の話。彼の話。この町の話。
彼の紡ぐ言葉は、すっと私の心の中に入り込んで。
私を捕らえて離さない。
何故でしょう。
ずっと、彼のお話を聞いていたい。
そんな気持ちが、心の中に渦巻いています。
ぴくり。
「……あっ」
握っていた釣り竿が川へと引っ張られて、私の意識は心の中から外へと引きずり出されます。
驚いて飛び上がりそうになったのを、ぐっとこらえます。
また、川へと落ちそうになるのはもう御免ですから。
「大丈夫か?」
大丈夫ですと笑って、竿を引き上げます。
34Res/20.02 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。