過去ログ - 【TS】門矢士「学園恋愛ゲームの世界か」パート６【安価・コンマ】 -SS速報VIP

過去ログ - 【TS】門矢士「学園恋愛ゲームの世界か」パート６【安価・コンマ】

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679: ◆l2oMVBi5qY[saga sage]
2014/04/20(日) 14:47:00.76 ID:ESjHyynL0
LESSON　4
～紘汰、キューピッドになる？～

待ち合わせの公園に入り、晴人の姿を探す。
約束までまだ十分もある。来ていないという可能性もあるが……

680: ◆l2oMVBi5qY[saga sage]
2014/04/20(日) 14:47:26.86 ID:ESjHyynL0
紘汰「何だそれ？」

何が入っているのだろうと紙袋の中を覗き込むと、そこにはドーナツ。
焼き立てだろうか、香ばしい匂いに思わず喉を鳴らすと晴人が微笑んだ。

681: ◆l2oMVBi5qY[saga sage]
2014/04/20(日) 14:47:53.21 ID:ESjHyynL0
日差しはやわらかく降り注いでくるし、鳥がさえずる声は耳を楽しませてくれる。
ドーナツも美味しくて、肌を撫ぜていくそよ風も気持ちいい。

……やばい、眠くなってきた。

682: ◆l2oMVBi5qY[saga sage]
2014/04/20(日) 14:48:27.27 ID:ESjHyynL0
晴人「そんなに慌てなくても、冗談だって」

晴人はそう言って立ち上がり、ぐっと伸びをした。
俺もそれにならって伸びをし、眠気を覚まそうとする。

683: ◆l2oMVBi5qY[saga sage]
2014/04/20(日) 14:49:11.30 ID:ESjHyynL0
そういえば、一度もはっきり口にしたことはなかった気がする。
俺が舞を……好きだってことを。

紘汰「ああ……そうだ」

684: ◆l2oMVBi5qY[saga sage]
2014/04/20(日) 14:49:38.42 ID:ESjHyynL0
そうして俺が困っていると、
晴人は俺の内心なんてお見通しだと言わんばかりの笑顔を浮かべて俺の肩に手を置いた。

晴人「ほら、意外と分からないでしょ」

685: ◆l2oMVBi5qY[saga sage]
2014/04/20(日) 14:50:10.54 ID:ESjHyynL0
晴人「ほら、落ち込んでないでしゃきっとする！」

紘汰「はい！」

背中を思いきり叩かれ、反射的に背筋を伸ばした。

686: ◆l2oMVBi5qY[saga sage]
2014/04/20(日) 14:50:38.57 ID:ESjHyynL0
どうしたんだろう？
大丈夫か、と声を掛けてやるつもりで晴人の視線の先を見て、ああ、と納得した。

仮面ライダービースト、だったか。
たしか、晴人の……

687: ◆l2oMVBi5qY[saga sage]
2014/04/20(日) 14:51:10.41 ID:ESjHyynL0
紘汰「晴人！」

晴人「え、は、はい？　何？」

ガシッ、と音を立てそうな勢いで晴人の手を握り、力強くその目を見つめる。

688: ◆l2oMVBi5qY[saga sage]
2014/04/20(日) 14:51:38.83 ID:ESjHyynL0
仁藤「皆まで言うな！　そうかそうか、ついに晴人にも春が来たか……」

晴人「いや、違うから」

仁藤「へっ？」

689: ◆l2oMVBi5qY[saga sage]
2014/04/20(日) 14:52:16.30 ID:ESjHyynL0
仁藤「おう、いいぜ！　遊園地かー、久しぶりだな」

あっさりと頷いたビーストは、期待に輝く目で晴人を振り返った。
その目に見つめられ、晴人が小さく後ずさる。

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