過去ログ - 【R18】妃宮千早「貴方達……恥を知りなさいっ!」
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112: ◆8x8z91r9YM[saga]
2014/03/21(金) 09:48:07.40 ID:k3AytUEno
 史は両手に抱えていた、炭酸飲料水を床に落とし、病室の扉を開け千早の元に駆け寄る。

度會史「千早様……千早様っ! 史は……ぐずっ、史は――」

妃宮千早「――え、えっと……史、落ち着いて」

 まさか史が泣きながら千早に抱きついて来ると、予想もしていなかった千早は少々戸惑ってしまっている。
 千早は、史をなだめる様に優しく頬を擦る。

妃宮千早「(感謝の意を述べられる程度だと思っていたけど……史にしては意外だなぁ)」

御門妙子「史、落ち着いて……ね?」

 千早と妙子は泣きじゃくる史をなだめる。
 数分もすれば史は落ち着きを取り戻した。

度會史「お、奥さま……千早様。お見苦しい所を見せてしまい、申し訳ありません」

妃宮千早「いいよ、いいよ。史の意外な一面が見れて、得した気分だから」

御門妙子「史も女の子だから、千早ちゃんにあんな事、言われたら込み上げてくるよね」

妃宮千早「ちょ、ちょっと母さん……っとそれより――」

御門妙子「そうね。事は急を要すものね。千早ちゃんもそれだけ元気なら、心配なさそうだわ。史、行きましょうか?」

度會史「え、えっと――」

御門妙子「到着する前、度會家の方から連絡があったのよ。『史を迎えに来る』とね」

度會史「……大婆さまも含めた、処遇会議――と言ったところでしょうか?」

御門妙子「そうだと思う。千早ちゃんに会うまで、史一人で……と思っていたけれど、千早ちゃんがそこまで言うのなら、私も同席して史の味方になるわ」

妃宮千早「母さん……ありがとうございます」

御門妙子「いいのよ。千早ちゃんが悲しむところ見たくないもの。――香織里ちゃん、ごめんなさいね。千早ちゃんを見てあげてね」

神近香織里「はい小母さま、お気をつけて……史ちゃんもね」

度會史「千早様、香織里お姉さま……行って参ります」

妃宮千早「行ってらっしゃい史。帰ってきたらちゃんと結果教えてね」

 妙子は史を連れ、大婆さまの居る度會家の屋敷に向かう為、千早の居る病室を後にする。


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