過去ログ - 【R18】妃宮千早「貴方達……恥を知りなさいっ!」
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121: ◆8x8z91r9YM[saga]
2014/03/21(金) 21:16:04.01 ID:k3AytUEno
 緋紗子が千早の病室から出て行くと同時に、香織里が陽向を引き連れ戻ってきた。
 至って正常に見え――なくもない陽向が――。

宮藤陽向「千早お姉さま! お体、大丈夫ですか? 私、心配で心配で……気が気じゃなくて――」

妃宮千早「あ、ありがとうね陽向ちゃん」

宮藤陽向「ち、千早お姉さまが……私にあ、ありがとうだなんて、感謝感激ですぅ!」

妃宮千早「(ちょっと、香織里さん? 何だろ陽向ちゃんがおかしいきがするよ)」

神近香織里「(もちろんよ。まず千早さんが殿方である事実を記憶から抹消させた上で、私と千早さんが抱き合っていた場面もね)」

妃宮千早「(そんなご都合主義って……それより、なんで陽向ちゃん、僕にベッタリ何ですか?)」

神近香織里「(仕方ないわよ。副作用だもの)」

宮藤陽向「千早お姉さま〜。私の事、離さないで下さいね! だから……えへへぇ、私をギューってしてっ!」

妃宮千早「(か、香織里さん……も、もういいですから、戻して下さい……)」

神近香織里「陽向〜こっちに来て、お姉さまとギューってしましょ?」

宮藤陽向「は〜い、お姉さま〜っ!」

 陽向は香織里の胸元に飛び込んで行った。
 香織里は陽向を強く抱きしめ、陽向の耳元で囁く――。

神近香織里「陽向……愛してるわ」

宮藤陽向「お姉さま〜、私もで……す? はっ! はぁ、はぁ……な、何事ですかっ!」

妃宮千早「(なんだ……この茶番劇……)」

 香織里の一言で、陽向は急に我に返り、香織里から遠ざかる。

宮藤陽向「な、な、なんでしょうか……この胸の高鳴りと――吹き出る冷や汗はっ! はっ! お姉さまのその目……こわっ!」

神近香織里「まったく……陽向は失礼ね。ねぇ? 千早さん」

妃宮千早「え、えぇ……」

 この後、陽向を落ち着かせる為と、我に返り思い出した千早が殿方である件、千早と香織里が抱き合っていた件に関して、一部を端折りながら陽向に説明をする。

宮藤陽向「な、なるほどですねっ!」

神近香織里「陽向、本当に理解してる?」

宮藤陽向「いえ、さっぱりですっ! 衝撃事実、過ぎて右から左ですっ!」

妃宮千早「ま、まぁ……それならいいかな?」

神近香織里「いいのかしら? まぁ陽向なら他言はしないでしょうし、問題はないでしょうけれど」

 千早と香織里、そして陽向を含めた三人で話をしていると――。
 病室の外、廊下から複数人の足音が聞こえてきた。

七々原薫子「(ふぅ……落ち着け、あたしっ!)」

栢木優雨「はつね? かおるこ……顔がへん」

皆瀬初音「それはね。薫子ちゃんが緊張しているからだとお思うよ」

 薫子は千早の病室の扉前で深い深呼吸をし――。

七々原薫子「――た、頼もう! 薫子お姉さまのお出ましだー!」

 勢い良く病室の扉を開いたのだ――。


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