過去ログ - 【R18】妃宮千早「貴方達……恥を知りなさいっ!」
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126: ◆8x8z91r9YM[saga]
2014/03/22(土) 06:34:07.59 ID:xAPwkA6xo
 千早の傍に座る、優雨の頭を千早は優しく撫で、優雨を安心させる。
 優雨の隣に立っている初音が、鞄の中からお見舞い品を取り出し、千早に手渡しした。

皆瀬初音「千早ちゃん、大した物じゃないけど――」

妃宮千早「わざわざ気を使わなくても……でも、ありがとうご――『超激辛ワサビ柿の種』……ですか」

皆瀬初音「え、えっとね。たまたま寄ったお店にこれしか置いてなくて……」

妃宮千早「――い、いえ、嬉しいです。柿の種大好きですから――う、嬉しいですよ」

皆瀬初音「それなら良かったです!」

宮藤陽向「――あんぅ……それより、お腹ペコペコですぅ……お姉さまぁ」

神近香織里「陽向、少し空気を読みなさい。本当、姉として恥ずかしいわ……」

妃宮千早「仕方ありませんよ。もう十四時過ぎですから」

宮藤陽向「さっすがっ! 千早お姉さまはお話しが分かる! この病院、最上階に洋食屋があるんですよっ!」

神近香織里「それより……陽向? 制服のままだけれど、お財布はちゃんと持って来たの?」

宮藤陽向「――へっ? お、お財布……はうわっ! 緋紗子先生のお車で連れてきてもらったので――」

神近香織里「はぁ……手の掛かる妹ね……。帰ったらちゃんと返しなさいよ」

宮藤陽向「も、もちろんですっ! さすが私のお姉さまっ!」

妃宮千早「薫子さん達も行ってらしたら?」

栢木優雨「ちはや……お腹へってないの?」

妃宮千早「大丈夫よ。それに病院食が来る筈ですからね」

七々原薫子「ち、千早……あたし、大丈夫だから残っちゃ駄目?」

妃宮千早「ごめんなさい薫子さん。少し、一人で考え事がしたくて――」

七々原薫子「だ、だよねーっ! 無理言ってごめんねっ!」

妃宮千早「(香織里さん、何となくでいいので状況の説明だけお願いします。それと……食事持ってきて貰える様に言っといて下さい)」

神近香織里「(えぇ、分かったわ)」

 香織里、薫子達は最上階の洋食屋にて食事をする為、千早の病室を後にした。
 千早は一人、病室で今後の諸問題を、どう迅速に解決するか考え始める――。

妃宮千早「(僕がまともに動けない以上、香織里さんや薫子さん達の安全は学院側に附託するしかない――)」

 ものの数分、考えに浸っていると病室の扉を叩く音がする。

看護師1「妃宮さん、申し訳ありません。配膳係が忘れていたもので……」

 看護師は手際よく、千早のベッドの上に小机を置き食事を配膳していく。
 牛肉のソテーにスープ、パンとサラダにコーヒーとデザートまで――病院食にしては些か豪勢な気もするが――。

妃宮千早「えっと……これ通常メニューですか?」

看護師1「別で用意されていたメニューと聞いておりますが……」

妃宮千早「そ、そうですか。次回から通常メニューで良いとお伝え下さい」

看護師1「はい、畏まりました。では失礼致します」

 看護師は配膳が済むと、千早の病室を後にした。

妃宮千早「(それに、畏まりましたって……僕なんて大層な身分でもないのに……はぁ)」

 千早は心の中で愚痴を言いながら、配膳された病院食に手を付け始める。
 そうして――食事を終え、三十分後――。


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