過去ログ - 【R18】妃宮千早「貴方達……恥を知りなさいっ!」
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135: ◆8x8z91r9YM[saga]
2014/03/22(土) 23:19:52.27 ID:xAPwkA6xo
 ――入院三日目、午後十六時。

香月医師「妃宮さん、失礼致します」

 本日は朝方から精密検査の為、検査の連続だった。
 血液検査やその他の検査結果が出たと言う事で、報告の為に担当医の香月が訪れたのだが――。
 大名行列の様に教授や助教授、看護師が並んでおり、香月は左寄りの後ろ側に立っていた。

妃宮千早「(総回診でもないのに……こんなに来なくても……ね)」

教授「お疲れのところ、申し訳ございません」

妃宮千早「いえ、構いません」

安住教授「神奈乃大学医学部、第一内科の安住高気と申します。この度、妃宮様の担当医を努めさせて頂きます」

遠見教授「私は神奈乃大学医学部、第一外科の遠見です。同じく、妃宮様の担当をさせて頂きます」

妃宮千早「では、そちらの香月医師、いや教授か助教授ですか? どちらでもいいですが」

安住教授「今回、過去に例がない為、全力で治療をさせて頂きます」

妃宮千早「要は大学病院の威信に関わる為、変更しましたと……まぁいいです」

安住教授「では……今回、使用された薬物は、アポシン125と呼ばれる第一級劇薬指定を受けている薬品となります」

内科講師「簡潔に申し上げますと、作用は媚薬作用、拘束作用の一時的発生です」

安住教授「問題は副作用でして……一部身体の機能不全、神経遮断を引き起こす可能性あり――」

妃宮千早「その副作用が見事に発生した――と」

安住教授「その通りです。動物治験例しかなく、この副作用が人体に対してどの程度の期間作用するのか……」

妃宮千早「副作用だとかを、長々と話す気分ではありません。方法と結論を」

安住教授「早急の手術また投薬治療の二択かと」

妃宮千早「過去に例がない状態であるのに、手術で解決を?」

安住教授「はい。検査の結果、両足の骨組織に何らかの異変が現状、発生しております」

妃宮千早「異変とは?」

内科講師「推測ですが、薬品による影響で骨が溶かされている……と言う可能性ですね」

安住教授「手術に関しては、薬品の死滅および骨の外郭を削り取る。そして骨組織の再生を待つ。この様な過程になるかと」

遠見教授「但し、完全に治癒するかどうかは保証できませんが……」

妃宮千早「……なんにせよ、直ぐには決めかねます。とりあえずお伝えした通り、一週間後には退院をし熟考します」

安住教授「畏まりました。では失礼させて頂きます」

遠見教授「お疲れのところ申し訳ありませんでした」

 教授や助教授、看護師等を含めた集団は足早に千早の病室を後にし去っていった。





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