過去ログ - 【R18】妃宮千早「貴方達……恥を知りなさいっ!」
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2014/03/23(日) 03:07:10.30 ID:T/SY+gZKo
皆瀬初音「報道部は昨年、新設された部です。部の設立目的は『公平公正な報道』です」

三条部長「…………っ!」

皆瀬初音「ですが……実体は新聞部の部員が半数を占めており、表立った活動が行われておりません」

烏橘沙世子「――ここに一本のビデオがあります。風紀上、お見せ出来ませんが……内容は学院生徒同士の淫行映像です」

皆瀬初音「内容については言及しませんが……何処かから、盗撮している様な映像となっています。耶也ちゃん?」

立花耶也子「はい〜。えっとですね……ビデオを所持していた、生徒によると――『報道部に依頼した』とか言ってましたっ!」

皆瀬初音「皆さん、お聞きになりましたか? 『報道部に依頼した」ですよ。実は押収したのは、この一本だけではありません」

烏橘沙世子「自責の念に駆られ、自白しに来た生徒から押収したビデオ本数は――現在で十五本にもなります」

皆瀬初音「更に依頼の対価として、学院内で金銭のやり取りをしていた。との調査結果が出ております。皆さんに問います……これは正しい事でしょうかっ?」

 会議室内がざわつく。
 新聞部と報道部に関する噂を耳にした者、今回こうして知った者、このお嬢様学校である聖應女学院でこれ程の事が行われていた事実に生徒会役員や各部の部長達は驚きを隠せない。

皆瀬初音「――では……ここで新聞部、報道部の部長による弁明の機会を設けます」

烏橘沙世子「(は、初音っ! もう私達の完全勝利なのよ。わざわざ、弁明だなんで――)」

皆瀬初音「(確かに現状で可決出来ます。ただ……より確実にする為には弁明が必要です)」

土屋さくら「では……えー、三年E組、新聞部部長の七恵莉花子さん。えっと、弁明の時間は……何分ですか会長?」

皆瀬初音「――無制限でね。何分でも喋ってもらってもいいよ」

烏橘沙世子「(初音、さすがにそれは――)」

皆瀬初音「(良いんだよ。沙世ちゃん。たぶん殆ど話せないと思うし)」

 新聞部部長の七恵莉花子が渋々、席から立ち上がり喋り始めた。

七恵莉花子「えっと……三年E組、放送部部長の七恵莉花子です。――わ、私はこれまで部員達の為にと思い、行動してきました――」

 七恵が弁明を始めて、二分も経たずに言葉が詰まり出す。

七恵莉花子「――えー、私は部員達の事を信じます。これは……新聞部と報道部を疎み嫌う、生徒会が仕組んだ事だと――私の弁明は……以上です」

烏橘沙世子「(これだけ証拠を提示されて、仕組んだ事ですっ! だなんて通用しない。ねぇ、初音?)」

皆瀬初音「(どうでしょうか……。数ページの資料に視聴出来ないビデオ――不十分と言われれば不十分ですね)」

土屋さくら「七恵莉花子さん、ありがとうございます。次に……一年A組、報道部部長の三条静羽さん、お願いします。会長? この人も無制限ですか?」

皆瀬初音「うん。無制限でね」

 次に報道部部長の三条静羽が、おどおどしながら立ち上がった。
 図星なのか……ただこの状況に緊張しているのか、少々顔色が悪い。

三条静羽「うぅ……え、えっと……一年A組、報道部部長の三条静羽で……す。私は――」

 三条静羽はおどおどしながら、言葉を紡ぐ。
 だが……相当言葉を選びながら喋っているのか、断片的過ぎて非常に聞き取りづらい。

三条静羽「――私は……報道部の誇りと、信念を持って……えっと――」

七恵莉花子「(静っ! どうせ生徒会の持ってる証拠なんて全部嘘よ。思っきり言いなさい!)」

三条静羽「(は、はいっ!……七恵お姉さま)」

 静羽は初音を直視し、息を整えて……聞き取りやすい声で喋り始めた。

三条静羽「はぁ、ふぅ……わ、私は報道部の皆を信頼しています! 生徒会のこの行為は……私達、報道部への侮辱行為ですっ!」

烏橘沙世子「はぁ? な、なに言ってんのよ! 生徒会が嘘を付いていると?」

三条静羽「はいっ! こんな紙切れの資料なんて、誰でも捏造出来ます!」

烏橘沙世子「生徒会が……捏造だなんてする訳ないでしょ!」

三条静羽「で、では初音お姉さま……沙世子お姉さま――そのビデオを見せて下さい」


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