5:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga sage]
2014/03/10(月) 13:06:32.16 ID:ZI/zw+4DO
 〜 アルラウネの森・広場 〜 
  
 アルラ1「あめあーめ」 
 アルラ2「じめじーめ」 
 アルラ3「水は欲しいけど日の光も欲しいのー」 
  
  ぱたぱたと両手を振る緑髪の少女たち――アルラウネ。 
  植物のツボミやコンパクトな切り株に下半身を収め、背丈は五十センチ程。 
  子供のように元気溌剌とした気性の彼女たちは妖樹族と呼ばれる魔族で、この森に人知れず群生していた。 
  
 アルラ4「何か事件ないかなー」 
 アルラ5「ないかなー」 
 アルラ6「風もないのにゆーらゆらー」 
  
  のんべんだらりと時間だけが過ぎていく。 
  妖樹族のスローリーな日常。 
  しかし突然、一人のアルラウネが静寂を破って広場に走り込んできた。 
  
 アルラ7「ちょっとみんなー! たいへんたいへん!」 
  
 アルラ8「おや、どうしたねアルラ曹長?」 
 アルラ9「アレだよ、トレントのジジィがセクハラこいたんだよ」 
 アルラ2「あのクソジジィ!」 
 アルラ1「よし、シメに行こう!」 
 アルラ3「根性焼き! 根性焼き!」 
  
 アルラ7「ちがうのー! いいからみんな来てー!」 
  
 アルラ2「ふぅ……やれやれだぜ」 
 アルラ6「仕方ないねぇ、まったく」 
 アルラ8「それでどっちどっち?」 
  
 アルラ7「こっちこっち! きてきてー!」 
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