過去ログ - 【安価】京太郎「だから――笑顔でお別れだ」咲「余命……1年?」【咲】
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4: ◆B3Ypu6TteI[saga]
2014/03/10(月) 20:05:00.12 ID:Qk94LhLso


【自宅】


 結局、病院での先生の説明も半々に……俺は帰宅した
 あのまま病院にいても、なんにもならない

京太郎「親父とお袋……泣いてたな」

 ドサッと、ベッドに仰向けになる
 思い浮かぶのは――両親の泣き喚く声

 みっともなく騒いで、医者の先生も迷惑だっただろうな 

京太郎「……」

 寝返りを打つ
 部屋が静かだからだろうか、やけに心臓の音が大きく響く

 ドクドクと――俺が生きている証拠だと言わんばかりに

 強く、大きく

京太郎「……」グッ


 でも、それでも
 俺は一年後に死ぬんだ

 いつものように学校へ行って、あいつらと楽しくやって……

 それでも、俺は死ぬ


京太郎「……」


 思い返せば短い人生だが、そんなに悪くは無いんじゃないだろうか?
 

京太郎「アイツらは全国大会で優勝出来たし、俺も――貢献できたしな」


 みんな本当に幸せそうだった
 見ているこっちも涙が出てきて、一緒に泣きじゃくっていたのを覚えている

 喧嘩していた二人も仲直りしたみたいだし、もうこれで――アイツが苦しむこともないだろう


京太郎「あぁ、こういうの……なんかジジくせぇな」


 でも、きっとこんな気持ちを、こう言うんだろう


京太郎「思い残すことは……何も無い」


 だから、安心して死ねる



 


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