過去ログ - さやか「もう少しだけ、この優しい夢を…」
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以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/03/11(火) 19:43:20.71 ID:t+8H5zer0
ー燃えるような色の髪を靡かせながら、慌てて教室を後にすり彼女を見送ると、さやかはそっと息を吐いた。
夕べといい、今朝といい、如何せんおかしな様子ばかり見せている気がする。
この世界が好きだと言う彼女に、真実わ話す事はとても残酷な気がして、やはりまだ自分の中だけに留めておくべきかもと、結局まだ躊躇ったままだった。
(…それでも、結局は時間の問題かな)
杏子の事だ、きっともうさやかの様子がおかしい事にはとっくに気付いているはず。
気付いているが、あえて触れない。
自分の口から話してくれるのを、きっと彼女は待つのだろう。
それでもそれはいつまでもではない。
彼女はいつか、きっと痺れを切らして聞いてくる。
いつまでも誤魔化しきれる程、自分だって器用ではない。
全てを知りながら平静を保てるのは、そろそろ限界が近いようにも感じていた。
杏子が教室を出てから既に数分も経つというのに、さやかはまだその扉から目を離せなかった。
ーふと、黒い影が目に入った。
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