過去ログ - さやか「もう少しだけ、この優しい夢を…」
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3:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/03/10(月) 22:20:36.51 ID:MsOnNgYi0



「ねぇねぇ、前はどこに住んでたの?」
「髪きれいだねー」

休み時間になると、杏子の周りはそれはもう大変な人集りが出来ていた。
久しぶりに通う学校、大勢の同年代の人間に囲まれる事など滅多にない彼女は、やはり少し居心地の悪そうに見えた。

(転校早々人気者だねぇ。良かったねー。)

なんて思いながら、杏子の方に目をやると、チラリと、一瞬だけ彼女と目があった気がした。
どうやら、そろそろ助け舟が必要なのだろう…。

(…しょうがないなぁ)

「あー、ごめんごめん!この子ちょっと緊張してるみたいなんだわ!」

だからその辺にしといてあげて。そう言うと、名残惜しそうにしながらも、人集りを作っていた人物達は各々の席へと戻っていった。

ホッとしたような照れ臭そうな表情を浮かべる杏子は、どこからどう見てもクラスメイトとなんら変わらない“普通の女の子”そのものだった。


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