過去ログ - 上条『異能の力なら、どんな幻想だってぶち殺して見せる』
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112:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/12(水) 20:06:34.72 ID:ygwalSWe0
「そうだけど。それがどうかしたか?」

「おまえ、ずいぶん場数を踏んでるだけあるよな。腕や足は戦いをする人間特有の鍛えられかただし、とくにお前の右腕は細かい傷や傷跡が無数にある。そういうところ、高校生なんかにはみえない」

「去年なんて高校にいけなすぎて、留年確定も目の前だったくらい色々あったからなあ………」

「どうせ誰か他人のために首突っ込んだんだろ」

「うっ…!?それはその、たまに……」

「やめやめ。お前みたいなタイプは、嘘が下手だ。全部とまでは言わないけど、大方自分のやりたいようにやるとかなんとか言いながら結局はお人好しなことをしたんだろ」

「―――うちにも似たようなお人好しがいるから、わかる」

式が浮かべるのは言わずもがな、黒桐である。

式がこの世で一番怖いものは、黒桐幹也の無防備さ―――故に、あのお人好しな性格が式には危なっかしく思えて仕方ないのだ。

「そうなんだ。ところで式、なんでいつも着物なんだ?」

やはり今日も式は着物姿に下駄である。白地に暖色の模様が入っているその着物の擦れる音は、なんだか心地よい。

「昔からそうなんだ。だから、これからも着物だ」

「ふーん……でも本当に式は着物が似合うよな、最初見たときこれがヤマトナデシコか、って思ったよ」

始まった。上条の、何の気なしの口説くような文句である。


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