過去ログ - 上条『異能の力なら、どんな幻想だってぶち殺して見せる』
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以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
[saga]
2014/03/12(水) 20:37:12.61 ID:ygwalSWe0
幸せな程に重い罰から逃れたくて。
自身が人に許されることも許せず。
アクセラレータには、どうしても、ミサカミコトの手をとる事が出来ない。
「アクセラレータ。
もしアンタが無敵になっても―――アンタは生きていけないわ。
アンタは優しすぎるもの。このまま無敵になったって、アンタの心の傷はいつまでも青いままよ」
「ならなくてもそォだろォよ。今さらおせェンだよ。何もかも。
ああ、確かに胸が痛ェよ。今にも張り裂けそォだ。こんなのが続くかと思うと、気が狂いそォだぜ。
――でも、そんなのは128回殺されるオマエに比べりゃ、大したことじゃねェ」
「―――力の代償がこの痛みなら、俺はいつまでだって受けてやる」
これもまた、明確な意思の込められた言葉で。
「これが罰だってンなら、死ぬまで背負い続けてやる」
アクセラレータは、腹を決める。
アクセラレータを蝕むことになる、罰。
良識ゆえの、罪の意識。
あったはずのハッピーエンドを手にできず、先へ進むしかなくなった、いや、そんな結末しか手にできなかった自身への戒め。
いつまでも残り続ける、切り裂くような胸の痛み。
――――――そんな、痛覚残留。
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