過去ログ - 上条『異能の力なら、どんな幻想だってぶち殺して見せる』
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以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
[saga]
2014/03/13(木) 17:45:21.31 ID:a2xbEWtP0
「――とにかく、用件があるのは、実は俺じゃねぇ。――――滝壺だ」
「あァ……?」
滝壺理后。浜面の彼女にして、AIMストーカーという希少な能力をもつ少女。
その滝壺理后が、自分に用だと言う。
「じゃあ、代わるよ。……ほら、滝壺」
「―――もしもし、あくせられーた?」
「おォ。―――何の用だ?」
「うん。あくせられーた、いま、能力暴走してる?」
してたらこうして会話できないだろう。滝壺は不思議ちゃんなのである。
「してねェ。―――なにか観測したのか?」
「それがね、あくせられーた。―――あ、ちょっと能力使ってみて」
「………?」
言われるままにチョーカーのスイッチを切り替え、簡単な風のベクトル操作を行う。
「使った。で、なンだってンだ」
「やっばり―――おかしい。」
「あくせられーたのAIM拡散力場が、二つある」
「はァ!?」
電話の向こうから浜面の驚愕する声も聞こえる。
「オイオイオイオイ、そりゃ何かの間違いじゃねェのか?あり得ねェだろ、“アクセラレータ”って能力は唯一無二だ。それを持つ俺とAIM拡散力場が同じって事はだ、俺がもう一人いることになる。」
「クローン?」
「かも知れねェが、レベル5級の力の再現は不可能だ」
―――なんだろうか、すごく嫌な予感がする。
何か、自分は今、大きな間違いをしたような気がしてならない。
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