過去ログ - 上条『異能の力なら、どんな幻想だってぶち殺して見せる』
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以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
[saga]
2014/03/16(日) 15:21:13.22 ID:gUNVYqIl0
「もォ二度と、誰のもとでも発現するな。この、クソ能力」
そう言い放って、アクセラレータはゴロン、と仰向けになって眼を瞑る。
―――そんなアクセラレータに式は、最後の言葉を落としていく。
「―――おまえはさ、自分の能力を認めてやればよかったんだ」
それは、本当に穏やかな声。
「きっと、おまえの力は人を救うことにだって使えた。でも―――おまえは、力の悪いところばっかり見て、力を否定して、力を憎み続けた。
それで、おまえはいつしか力に振り回される自分を無意識に嫌った。自分の能力と同じくらいに。
だから、おまえはこう名乗るんだ。
―――『アクセラレータ』って。」
「――――――、」
「能力が人を傷つけるといったって、扱うのは、結局はおまえじゃないか。
―――なら、力がおまえを左右するんじゃなくて、おまえが力を左右してやるべきだったんだよ」
――――ああ、きっと、その通りだ。自分は、そんな簡単なことにさえ気づかなかった。そんな事にさえ気づかず、無敵を求めて、ミサカミコトを128回も殺したんだ。
今この場所にミサカミコトが居てくれたら。彼女は、何て言うだろうか。きっと怒るかもしれない。
例えば、「気づくのが遅すぎるのよ、このバカセラレータ」だなんて―――――
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