過去ログ - 上条『異能の力なら、どんな幻想だってぶち殺して見せる』
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以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
[saga]
2014/03/16(日) 15:32:22.83 ID:gUNVYqIl0
「それで、式。これからどうするんだ?」
「―――、」
式は一思案してから肩をすくめて答える。
「元はといえばトウコが余計なことするから面倒をくったんだ。全部トウコにおしつけよう」
トウコ、とは誰だろうか?と三人は思ったものの、式の本気で恨めしい鋭い目に気圧されて口には出来ない。
ついてこい、と言うように式はさっさと歩き始める。
ピタ、といきなりとまって、式。
「――――御坂、おまえはどうする」
なぜこの人は私の名を――――ああ、このバカが私のことを呼んでたからか。
「もちろん、いくわ。……その二人がどうなるのか、ちゃんと最後まで見届けたいもの」
「そうか」
やはり短く答えると、今度こそ式はなにも言わずにただ歩いていく。
三人も黙ってただそれについていく。
―――かくして四人は無事アクセラレータを止め、無力化することに成功し、荒野と化した第19学区を後にした。
荒野の真ん中にポツンと落ちたままの白く細い左腕は、枯れた大地にただ一輪だけ咲いた、なんだか儚い百合の花のように式には見えたという――――――
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