過去ログ - 上条『異能の力なら、どんな幻想だってぶち殺して見せる』
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以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
[saga]
2014/03/16(日) 16:28:24.14 ID:gUNVYqIl0
伽藍の堂は、年に一度人形の展覧会を行うアトリエとしての一面もある。
入口を通ってすぐ道が二つに分かれていて、片方は今いる事務所―――階段を降りれば工房へと続く―――への道で、本来は関係者以外立入禁止、となっている。
もう片方の道は、橙子が今まで作った作品―――人形たちを飾る、展覧エリアとなっている。
ガラスのショーケースに収められた人形達には、人形にはまるで見えない、99%人間といえるものもあれば―――わざとらしく人形人形した造りにされているものもある。
かつて僕が式の在り方そのものだと胸のうちで評したあの人形は今はないけれど、
それでもここの世界最高の人形師が手掛けた作品群はどれをみても目を奪われそうなくらいに素晴らしい出来だ。
―――あの日から2日が経ち、橙子さんからその場にいたメンバー全員に招集が掛かった。
今日は、展覧会ではないけれど。
僕らが一生忘れることのない、特別な日だから。
最初に全員事務所に集まった時、橙子さんがインテリアとして置いていた、ルーンの刻まれたアメジスト
―――なんでも橙子さんが自ら発掘ツアーに参加して発掘してきたというもので、かなり大きい―――
に上条君がうっかり右手で触ってしまい、ルーンどころかアメジストそのものがバラバラに砕け散ってしまってから今に至るまで、上条君の右手は封印されている。
というのも、急にニヤニヤした顔で橙子さんが美琴ちゃんを指名し、上条君の右手にその左手を繋いで封じておけ、という提案をしたからだった。
あんなに真っ赤になってあからさまに―――それも自然なあからさまさで―――照れる女の子を僕は見たことがない。
だって、式の照れ方は控えめだからね。ああ、かわいい。
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