過去ログ - 上条『異能の力なら、どんな幻想だってぶち殺して見せる』
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367:ティキツェリア[saga]
2014/03/19(水) 22:20:18.11 ID:2w27cSr90
始まりは、本当に些細な事だった。

それは、いつも通りの日常で起きた、

ほんの些細なアクシデント。

三人は、かけがえのない友だったから。

お互いを、誰よりも理解している故に。

その日常を、誰より愛していたために。


彼等は―――――お互いを赦せない。


終わった、はずなのに。

終わらせた、はずなのに。


こうも簡単に―――――――世界は、狂う。


「飾利ちゃん、この事件には思ったより深い闇があるみたいだ――――」

ここから先に手を出せば、きっともう帰ってはこれない。

「他人とはいえ私は大人だ、子供が死にに行くのを止めないわけにはいかん」

「確かに死の危険が伴うかもしれませんが、それでもわたくしは――――ジャッジメントですの」

狂気の贈り物が、彼らに届く。

「なぜって?決まっている、私が『木原』だからさ。」

それは死を語る魔眼さえも、殺せない綻び――――――――

「本当にただ朽ちていくのを待つだけなのなら、そんなもの生きてないのと同じだ」

「なら――――なら、どうすれば助けられるのよ!?」

それは、在り得ない科学世界の権化。

「なん――なん、です、か、これは――――」

「……動じてんじゃねぇよ第二位。人間が化け物に変わろうとやる事は変わらないわ、ただの掃除。」

止まったはずの時計の針が、七年の時を越えて回りだす――――

「それでもボクは、キミを救いに来たんや。―――俺の大親友の、お前を」
                                   
「天使を救えるのは、女神か死だけさ。さぁ―――あの日の続きをしよう」


憎しみは十分に膨れ上がり、時は満ちた。

夢も誇りも憧れも――――――救いさえも、もはやそこにはない。

これは、学園都市の闇に運命を翻弄された三人の風紀委員の物語。


「いいぜ、こんな残酷なことが許されるってなら、まずはその幻想をぶち殺す!!!」


「世界が俺を殺すのなら―――道連れだ」


「劣化以前に、おまえ自身が澱み過ぎてるよ。だからお前自身は――――こんなにも、綻びばっかりだ」


「なるほどエイワスときたか。これはアレイスターの指示じゃないだろうさ、思惑通りなだけでな」


「式ちゃん、頼みがあるんや。―――――――ボクを、殺してくれ」


         ――――――――――――第二章・堕天英雄――――――――――――


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