過去ログ - 上条『異能の力なら、どんな幻想だってぶち殺して見せる』
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452:ティキ ◆Op1e.m5muw[saga]
2014/04/10(木) 01:13:32.81 ID:CaZ1D2juo

「やあ、一方通行。そっか、今は研修医なんだったね」


現実に戻り、文庫本を閉じ、一方通行に微笑む黒桐。


「あァ。―――あンときゃ、オマエ達には世話になったな」


一方通行が上条に頼み事をしたときも驚きだったが、こんな風に素直に礼を言うようになったのもまた驚きだ。


かつての怪物は、こんなにも人間らしく、まるくなった。


「こちらこそ、橙子さんが迷惑かけたね」


事件のあと、あの人は珍しく自分の行いを気にかけていた。


悔恨とかじゃなくて多分、自分が利用されたことへの屈辱から来るものだと思うけれど。


「別に借りとは感じてねェ。俺はあいつを責められる立場じゃねェからな。
それより、俺が両儀に借りを作っちまったンでな」


「それ、式にいってごらん。きっと、『ああ、そう。どうでもいいよ、そんなことは』なんて返されるよ」


「違いねェな」


ニヤリ、と笑う一方通行。

かつては化け物扱いされてたり、最大の人格破綻者と言われてたみたいだけれど。

今はそんな人外じゃなくて、立派な医者のタマゴ。

なんだか、そういうのは素直に嬉しいと思う。



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