過去ログ - 上条『異能の力なら、どんな幻想だってぶち殺して見せる』
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466:ティキ ◆Op1e.m5muw[saga]
2014/04/10(木) 01:32:58.03 ID:CaZ1D2juo


―――あまりに式が良い反応をするので、レベル5とかレベル6とかの気になるワードが飛び出ていたものの、柵川中学生二人組の頭からはそんな現実味の薄い話はすっかり飛んでいってしまっていた。


それはそれとて、一方通行にはどうしてもわからないことがあった。それは、


「なンでオリ…第三位までトリップしてやがンだ?」


好きな男の子がいるわりに、こういうのにあまりに耐性のない御坂美琴嬢がこの有り様になるのはある意味では必然だが、それがわかっているのは式だけである。
式だけなのだが。


「知るか!……ちくしょう、あんなの聞いちまったら、どんな顔して病室に入ればいいのかわからないじゃないか」


今の式にはそんなことを考える余裕などない。


黒桐幹也と言うのは、こちらが恥ずかしくなるようなことを台詞を大真面目に言う人間なのは分かっているし、あの台詞もあの夜の言葉そのままだけれど、あのときと今では場合が全然違う。


第一、あの台詞自体、黒桐の歯の浮くような台詞にはある程度耐性のある式でさえ結構クるものなのだ。


だから、こうして改めて言われてしまうとやはり赤面は避けられない。


………しかし今の式は、そういうのが嫌いじゃない。それは当然、あの台詞も含めてだ。


「知らねェよ。コクトーが勝手に言ったンじゃねェか。………とにかくお前ら邪魔だ。いくなら早く病室に行け」


心底めんどくさそうにそう答える一方通行に八つ当たり以外の何者でもない殺意を覚えた式だが、これ以上は不毛だし遅くなりすぎても仕方ないので、向かうことにした。



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