過去ログ - 上条『異能の力なら、どんな幻想だってぶち殺して見せる』
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54:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/12(水) 17:57:19.76 ID:ygwalSWe0
右手にはないもの。
つまり、直死の魔眼を持つ彼女が言うのなら、それはきっと――

「死の線が、か?」

「―――!」

いつも涼しい顔をしている式の両目が大きく見開かれた。
場違いだが、直死の魔眼というのは確かに底知れぬ、死そのものを感じさせるが、
しかしながらに美しい眼だと、上条は思ってしまった。

そして。式はニヤリとした表情を浮かべて。

「へえ、やっぱり、知ってるんだ。」

式は蒼崎燈子の言葉を思い出す。
上条当麻はやはり世界各地で魔術師との繋がりが濃いこと。
上条当麻には、イギリス聖教に属し、『10万3000冊の魔導書』を頭に入れたインデックスという少女がいること。
第三次世界対戦では、上条当麻は主に、フィアンマに捕らわれたインデックスを救いにロシアまでいったこと。


そのインデックスから、もしかしたら上条当麻は直死の魔眼について聞いているかもしれない、ということも、蒼崎橙子は言っていた。

ところで、なぜ蒼崎燈子はそこまで詳しいのか?答えは簡単、蒼崎燈子もまた封印指定されるほどの魔術師であるからだ。

世界中の宗教団体で、「蒼崎」という名を知らないものはいない。

蒼崎橙子のこともだが、蒼崎青子のこともまた、である。

しかし後者のことはまた別の、今にも壊れそうな世界に生きる少年のお話で語られるだろう。

ともかく蒼崎橙子は、黒桐の従兄弟の刑事からも事件の情報などを自由に聞き出していた。話術のみで、である。

(とはいえ、その刑事は燈子にぞっこんなことも要因だろう―――というのは、橙子の左目は魅了の魔眼であるのだが、普段橙子は魔眼殺しをかけているため、その刑事すなわち秋己刑事は本気で橙子にぞっこんなのだということである。)

さらに、話術を用いて身元を隠しながら橙子は世界中の魔術師から距離の壁を魔術で越えつつ、情報を得ていた。

ちなみに、上条当麻について情報を与えたのはとある最大主教なのだが、滞空回線の存在に気づいた燈子は学園都市の外から連絡を取ったため、アレイスターには気づかれていない。




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