過去ログ - 上条『異能の力なら、どんな幻想だってぶち殺して見せる』
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62:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/12(水) 18:09:14.24 ID:ygwalSWe0
「俺を助けてくれたし、通り魔だって、普通に切ったら絶対出血死だったのを、式はその眼で、わざわざ死なないようにしたんだ。
…それに、こうみえて俺も今までたくさん、いろんな人にあってきたからさ。人を見る目はあるつもりだから」

「―――、」

式は言葉を失った。
似ている。雰囲気などは真逆ではあるが、昨日に関しても、一般論をしれっと並べてくるところが。
恥ずかしくなるようなことを平気で言うところが。
なにより、その言葉の、そこに込められる意味が。
確かに二人は完全に違うものの、なにか似すぎている。

そしてついに、式はこらえきれなくなった。

「……フッ、フフ、ハハハッ!」

「ぐ……俺は大真面目だ!笑ってんじゃねえ!」

ベッドの上なら腹を抱えて転げ回っていただろうという勢いで笑う式。

「悪い悪い、そんな気はなかったんだ。お前が真面目な顔でそんなことを言わなきゃな」

「ともかく俺の用は済んだ。じゃあな」

「おい!式、おいって!」

式は振り向きもせず、病室からさっさと立ち去っていった。

上条には聞こえなかったが、最後に、ポツリと。

本当に―――――幸せな男。

と、呟いて。


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