過去ログ - 上条『異能の力なら、どんな幻想だってぶち殺して見せる』
1- 20
82:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/12(水) 19:11:12.17 ID:ygwalSWe0
――そんな、通常の人間には不可能な超常現象を引き起こす力。超能力 。

以前、橙子の紹介で訪れた研究員から聞いた話では、超能力者というのは、以下のようなものであった。

人間の脳をテレビに見立て、12個のチャンネルがあるとする。一番視聴率のいいチャンネルが8ならば、我々は常にその8チャンネルに合っている状態にある。
それ以外のチャンネルはあるが、我々には見れない。
一番みんなが見ている番組が常識で、その常識の中で生きていられる私たちがもつチャンネルが8チャンネル。
常識という絶対法則に守られて意思疏通ができる。
超能力を観測するチャンネルがあればすごいが、そこには8チャンネルで流れる常識はない。
他のチャンネルにはそのチャンネル独自の番組、すなわちルールが流れる。
今の時代に即して生きる為のチャンネルは8なので、たとえば4チャンネルを見ている人が8チャンネル――社会に適応できるはずがない。

要するに、8チャンネルがないというのは精神異常者ということになるわけだが、大抵の超能力者は8チャンネルと4チャンネルを同時にもち、使い分けながら生きている。
そうして世間に紛れ込む。故に容易には見つからない。

だから、4チャンネルしか持たない者には常識が通用しない、いや、そもそも存在しない。

その研究員は、そんな彼ら超能力者を――“存在不適合者”と称した。4チャンネルしか持たない者が、8チャンネルの中で生活など、完全に不適合であるからだ。

しかし、学園都市に来てみると、たとえば目の前の垣根のように、至って普通のいい人にしか見えない超能力者が存在する。
子供達の中にも、当たり前のように能力者が存在する。

これはどういうことなのか。

もしかしたら、殺す以外に、存在不適合者を適合者にする方法が、この街にはあったのではないのか。

あの時とはまた違ったやり方で浅上藤乃を救う術が、あったのではないのか。

―――そう考えると、僕はこの街の超能力が気になってしたがなかった。
調べるのもいいが、この街の技術資料を見ても多分学力的な問題で完全理解できるかは危うい。

外の世界なら大学院でやるような内容を中高でやるようなこの街のレベルには、大学を中退した僕には着いていけない気がする。

だから――頭のいい人に、解説してもらうのが得策だろう、と僕は考えた。

垣根さんと知り合えたのは本当についている。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
547Res/405.44 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice