過去ログ - 勇者「剣と魔法のトライバル・クロス」【安価あり】
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2:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/12(水) 21:02:53.27 ID:sVfeHHTo0


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勇者「この世界には3つの種族がいる」


 教壇に立つ、目の死んだ青年が気だるげに語る。


勇者「人間。頭が良くて手先が器用。剣も魔法もそれなりにこなせる」

勇者「精霊。知識豊富で自我が薄い。それぞれに宿る自然を司っている」

勇者「魔物。概ね粗暴で知能が低い。種族ごとに大きく特性が異なる」


 青年は自分を指さして言った。


勇者「人間の上位種が『勇者』だ。自殺以外ではまず死なない」


 青年は傍らに佇む少女を指さして言った。


勇者「精霊の上位種が『生霊』だ。自我は薄いが外見は人間と遜色ない」


 青年は傍らに佇む少年を指さして言った。


勇者「魔物の上位種が『魔人』だ。比較的知能が高くて能力も強く、人間に化けられる」


 青年は黒板に要点を書き留めつつ、熱心に耳を傾けている生徒たちに振り返る。


勇者「魔法とは、人間にとっては道具、精霊にとっては感覚、魔物にとっては身体能力の一部だ」

勇者「人間と精霊、そして魔族。これらはとても仲が悪い。臆病な人間と粗暴な魔物は相性が悪いし、精霊は彼らに自然を破壊されることが多いため嫌っている」

勇者「だが互いのテリトリーに踏み込まなければ、争いが起こることは滅多に……」


 そう言いかけた青年はそこで、傍らの少女が自分の服を引っ張っていることに気が付いた。




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