過去ログ - 勇者「剣と魔法のトライバル・クロス」【安価あり】
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以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
[saga]
2014/03/12(水) 21:04:21.04 ID:sVfeHHTo0
勇者「どうした、ファイバー」
ファイバーと呼ばれた少女は、虚ろな瞳を床に向けながら口を開いた。
ファイ「……校庭に魔物。種族は牛鬼。下位種。中型。生徒まで140メートル」
青年は駆け足で窓に近づくと、校庭を一直線に走る牛と蜘蛛の混合生物を見とめた。そして教壇に立つ少年を振り返る。
勇者「ダンピール、足止めしてくれ」
ダンピールと呼ばれた少年は、人を小馬鹿にしたような笑みを浮かべて鼻を鳴らす。
ダンピ「ふん。礼は弾めよ? 日光があるからここからやる。窓を開けな」
青年が窓を開けるのと同時に、少年はその場で3メートルほど垂直に跳び、懐から取り出した銀のナイフを信じられない速度で投げ放った。
ナイフは校庭を走る牛鬼の足へと正確に突き刺さり、その場に縫い止めてしまう。
勇者「そういえば、これを言っていなかった。勇者だけが使える魔法というものが存在する」
窓から身を乗り出した青年は、透き通るような青空に人差し指をまっすぐに向けた。
勇者「雷を落とす魔法だ」
次の瞬間、校庭を中心として凄まじい閃光と大音量が響き渡った。
そして後に残ったものはといえば、粉々になって黒煙を立ち昇らせる炭のような物体だけだった。
勇者「よし、午前の授業はここまで。質問がある者は俺の部屋まで来るように。以上、解散」
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