303:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/04/02(水) 23:19:22.84 ID:HsjQDwGs0
ーイメージが、勇者の目にはっきりと映る!!!
まずはじめに、今よりも幼いのぞみが、父親らしき人物に抱かれ、共に笑っている映像が映る。
そして次に映ったのは、どこかの研究施設だった。
人間の入った容器が、いくつも並んでいる。
のぞみ父「もう少しだ…」
のぞみの父親がスイッチを押すと、一つの容器が血に染まった。
勇者「う…これは…」
ろり婆「魔王の父親は、捕らえた多くの勇者を犠牲にし、研究を行っていた」
台の上に乗せられ、鎖に縛られた男の姿が映る。
勇者「うぷ…」
勇者は目を背けた。
ろり婆「時にひどい、まるで拷問の様な人体実験も行った。そして」
のぞみ父「はぁ…はぁ…」
全身血に染まる、のぞみの父親。
ろり婆「自らの体をも実験体にした。その影響で、人間の命を失う」
勇者「どういうことだ…」
ろり婆「魔族に等しい寿命を得たのだ。娘は当たり前の様に感じ、気付きもしなかったみたいだがな」
のぞみの父親が、眠る幼き娘に手を伸ばす。
次の瞬間、のぞみの体に魔法陣が描かれ、光が視界を覆った。
ろり婆「こうして、完成した勇者の力を喰らう魔法は、今の魔王の体に無事宿された。そして、時を見計らい、父親は行方をくらませた」
勇者「なぜ」
ろり婆「娘に、自分が人間ではなくなったことを気付かれる前に、いや、その恐怖から逃げたんだろう」
のぞみの父親は、ボロボロの小さな部屋で、質素な食事をしている。
そこへ。
男「見つけたぞ、勇者」
のぞみ父「お前は誰だ?」
レガリア「レガリア。遠い昔、世界を手にしようと目論み、死刑にされた男の一人だ」
のぞみ父「地獄から迎えに来たのか?」
レガリア「いや、我は生きている」
のぞみ父「そんなバカな話があるか」
レガリア「我は、魔力だけを喰らい、人の体を転々とすることで、生きながらえる魔法を完成させていた」
のぞみ父「いくら天才魔術研究者と言えど」
レガリアは、のぞみの父親の首を掴み、体を持ち上げた。
レガリア「昔話はもういい。お前には、勇者の力を喰らう魔法の造り方を教えてもらう」
のぞみ父「断る!!!」
そこから、のぞみの父親に対する、ひどい拷問が始まった。
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