31:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/13(木) 09:01:12.03 ID:eDGcZwTe0
なんやかんやあって彼女が本当の彼女になり、はや1ヶ月がたった日の事件を次に語ろう。
俺は朝からサテンで、彼女にロリババアについて熱く語っていた。
記念すべき一ヶ月記念デートにてこれである。
しかし、大丈夫。その頃には彼女もロリやロリババアに少しは萌えるようになっていたので、彼女はとても親身に話を聞いてくれた。
そんな幸せなモーニングに事件は起こった。
「朝からきめえんだよ!」
突然の裏返った怒鳴り声。声の主は俺の背中にいた。
振り向くとオタ…仲間がいた。
見た目で判断するのは良くないと天の道を往く人に教わっていた。
しかしだ、丸い顔に丸い体、なによりその服、萌えT。
まるで魚眼レンズで撮影したように丸く伸びた可哀想な魔法少女が全てを語っていた。
せめて見えないようにしろ!
「どうしました?」
トラブルは漫画だけで充分。
リアルはどうしても避けたかったので丁重に答えた。
しかし、彼はあろうことか無理矢理俺の隣に座った。
そして彼女に一度熱い視線を送ると、俺に説教をはじめた。
「お前は彼女の気持ちを少しは考えろ。いいか、趣味なんてのは人それぞれだ。でもな、押し付けるのはどうかと思うぞ。彼女はきっと辛い思いをしてる」
彼は止まらない。
まるで蒸気機関車のようだ。
「お前にひとつ良いこと教えてやる。女の子はな、恋と夢と魔法でできてるんだ。その花を、綺麗に咲かせてやるのが男の努めだ」
全く意味がわからない。
彼は彼女にウィンクと、俺の肩を二度叩き満足そうに席に帰った。
背中では数人が
「シンクサンサスガッス!」
「オレモシンクサンミタイニナリタイ」
「フフヒ」
なんて言葉が聞こえたが聞こえなかったことにした。
やれやれ、オタクの集う神聖なるオタロードから離れたつもりだったんだがな。
俺が彼女にごめん、と小さく謝るとウィンクを返してくれた。
嬉しかった。でも、事件は終わらなかった。
それは帰り、ホームで電車を待っていた時のこと。
俺達がまた幸せに談笑していると、ドスのきいた怒鳴り声が耳を突き刺した。
またか!?
声のした方を向くと、シンクさんが金髪に胸ぐらを掴まれていた。
が、誰も助けようとはしない。
とりあえず聞き耳をたててみると、シンクさんが金髪のながらスマホを注意したようだった。
やるじゃん。俺は見捨てられない仲間の元へ駆けつけた。
勘違いするな、彼女にカッコつける為じゃない。
それで、結果として俺は殴られた。
鼻血でた。痛い。
そしてすぐに駅員や警察が来て、事態は収まった。
彼女は一言「えらいね」て頭を撫でてくれた。
別れ際に初めてキスもした。
一生懸命背伸びする彼女が愛しくてたまらなかった。
…最後に、俺を殴ったシンクさんを一生俺は許さない。
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