46:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/13(木) 22:16:03.65 ID:G3Q/im2d0
一年がたった。
変わったことと言えば、食事を共にするようになった。
ただ、雪女は急いで食事を済まし部屋にかえってゆく。
最初から部屋で食べればいいのに。こちらが落ち着かない。
翌日。
「牧取りに行ってくる」
「わしも行こう」
「なんで?」
「獣を倒せるのはわしだけじゃ!」
「この山、獣いないだろ」
「…気づいておったか」
「じゃ」
「わしも行くったら行く!」
二人はしばらく山を進み、森に入った。
男が昔からよく来る場所でもある。
「おい」
「なんじゃ?」
「ん」
男は小さな白い花を雪女の髪に添えた。
「おぉ、ありがと…」
白い頬が淡い桃色に染まる。
「わし、白い花大好きじゃよ!」
男の心がチクリとした。
「知ってる」
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