854:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/11(日) 01:37:42.56 ID:MIim1B4t0
ー現代
勇者「えらく無理矢理連れて帰ったな」
まいあ「にひひ!」
ゆめ「まいあは、孤児院のみんなのこと考えて、無理矢理連れて帰ったんですよ」
勇者「病気が移るからか?」
ゆめ「ううん。病気を治すには?」
勇者「お金がかかる……そういうことか」
ゆめ「まいあ、結構侮れないんですよ」
まいあ「まーね!」フフン
勇者「ふふっ」
ゆめ「でも、その後が本当に大変でした」
まいあ「ゆめ、そこまで話さなくていいじゃん」
ゆめ「ユウさんに聞いてほしいの」
まいあ「どうして?」
ゆめ「別に……理由はないけど」
まいあ「辛い思いするだけだよ」
ゆめ「わかってる……」
まいあ「そう……」
勇者「はい、やめやめ。この話はもう」
ゆめ「あいの病気を治す為には、お金が必要でした。いっぱい借金をしました」
勇者「もういいって」
ゆめ「少し体を売った日もありました。私だけじゃなく、まいあも。それでも借金はなくならなくて、ついに、孤児院を巻き込んでしまいました」
勇者「もうやめろ」
ゆめ「結果。孤児院は潰れて、みんな行方知らずに……」グスッ
勇者「ゆめ、まいあ」
ゆめ「そんなある日、私達ははるさんに助けてもらいました」ポロポロ
まいあ「でも、子供達や院長さんの行方はわからないまま」ポロポロ
ゆめ「ユウさん!お願いします!みんなを探してもらえませんか!?」
勇者「わかった。みんなの名前とか、覚えてるか?」
まいあ「ううん」グスッ
はる「余裕」
ゆめ「はるさん!?」
はる「この国は、うちの庭みたいなもんだからね。任せて」
ゆめ「はるさん……!」
はる「でも、見つけてどうするの?謝るの?恨んでる人もいるかも知れないし、残酷な現実を受け入れることになるかも知れないよ」
ろり婆「みらい、言い過ぎ。言葉選んで」
まいあ「そうだよね……」
はる「だからとりあえず、調査だけする。それでどうするか、うちらで良く考えてゆめとまいあに話す。それでもいい?」
ゆめ「うん……」グスッ
はる「よし。じゃあ任せて」なでなで
ゆめ「ありがとう……」グスッ
875Res/1159.26 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。