13:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/13(木) 20:52:41.72 ID:d82Zhadgo
「再会場所を決めておかなかったのは本当にマズかったねえ。
やれやれ、こんなに一人で居続けることがつまらなくなるとは思わなかった」
「君に話したいことが山ほどあるんだ。
土の中の話で君にとってはつまらない話かもしれないけど、聞いてくれるかな?」
スーパーボールは何も答えない。
ミミズはそれを肯定を捉えた。
それから毎日、とある公園のとある場所を昼間に眺めれば、
スーパーボールに話しかける珍妙なミミズの姿を、彼が死ぬその日まで見ることが出来たはずだ。
いつまで経っても何一つ返事をしてくれない友人。
ミミズはそんな友人と時たま無視という形での喧嘩をしたが、
それでも大抵は、自分の話を理解してくれる友人を得たことを嬉しく思いつつ、
心平静に、おいしい土を食べて、好きなことを話す幸せな日常を最期まで送った。
おわり
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