5:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/03/15(土) 12:21:47.65 ID:1DNjzpx00
  
 さやかは単純な女であった。 
  
 着の身着のまま、のそのそ悪魔のもとへと向かった。 
  
 ほむら「……何かしら? また何か用?」 
  
 暁美ほむらは静かに、けれども威厳をもって問いかけた。その悪魔の顔は蒼白で、目元には深い隈が刻みこまれていた。 
  
 さやか「まどかを悪魔の手から救うのよ」 
  
 さやかは悪びれせずに答えた。 
  
 ほむら「あなたが?」 
  
 ほむらは憫笑した。 
  
 ほむら「仕方のない子ね。あなたには、わたしの気持ちなんてわからないわ」 
  
 さやか「なんであんたはいつもそうなのよ!」 
  
 さやかはいきり立って反発した。 
  
 さやか「いつだって人を疑って! あんたは友達の心さえ信じていない!」 
  
 ほむら「疑うのが正当な心構えなのだと、わたしに教えてくれたのはあなたたちよ。人の心なんて、あてにならない。人間はもともと欲の塊よ。信じては、ならない」 
  
 悪魔は落ち着いてつぶやき、ほっとため息をついた。 
  
 ほむら「わたしだって、平和を望んでいるのよ」 
  
 さやか「何のための平和よ。自分の欲望をかなえるため?」 
  
 今度はさやかが嘲笑した。 
  
 さやか「世界を壊して、何が平和よ」 
  
 ほむら「黙りなさい、美樹さやか」 
  
  
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