過去ログ - 【モバマス・オリキャラ注意】俺「俺の家族がアイドルになった」
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36:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/15(土) 23:57:42.70 ID:++zpxg3R0
 事故なんじゃないか、と素人目からしても思ってしまうくらいのとんでもないデビューであった。
 しかしそれだけに観客の心を掴んでいた。
 一人がひたすらに目立ったライブになったかのように思えたが、ライブが始まってから、三人の個性が活き始める。
 薫も、体を一杯に動かして観客の目を引いていた。
 見ない内に、しっかり一人のアイドルになっていたのだ。
 明るい、アップテンポの曲を歌う薫の様子を見て、俺は、

俺(…………)

 えも言われぬ、虚無感を味わっていた。
 衣装に身を飾った薫はとても綺麗で可愛くて、遠かった。
 ぽっかりと胸に穴が空いたようだった。
 素直に喜べない俺がいた。そしてそれが何故かも分からなかった。
 スポットライトが眩しくて、ぼやけて、薫が見えない。
 サイリウムもつけないまま、俺はぽけっと突っ立っていた。

薫『皆、ありがとー! これからの先輩のライブも見ててねー!』

 そんな薫の声が聞こえて、ようやく俺は気を取り戻した。
 その言葉のとおり、もう薫達のライブは終わっていた。



 ライブはそのまま、何も思う所なく終了した。
 ニュージェネレーションのライブもぼんやりとしたまま、俺は立ち尽くしただけだった。
 心につっかえを残しながら、俺は車に戻って、台車に乗せた冷凍庫を運んでいく。
 警備員のような人の近くを通り過ぎる。名札の効果は絶大だった。
 そして楽屋の前に着いた。



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