過去ログ - 【モバマス・オリキャラ注意】俺「俺の家族がアイドルになった」
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40:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/16(日) 00:05:01.83 ID:XlF+Gm+f0
三年が過ぎた。
薫がいたときの癖はなくなった。三年もいなきゃ、そりゃなくなる。
本当に、以前の俺に戻ったような気がした。
薫の影が俺の中から消えてしまうのがなんだか嫌で、タンスにしまったままの服はそのままだ。
でも。
薫の声が思い出せない。
薫の目が思い出せない。
薫の顔が思い出せない。

薫、身長伸びてるのかな。
薫、足の大きさも大きくなったろうな。靴買い換えてあげないとな。

そんな風に考えながら毎日が過ぎていく。

そんなある日。

俺に一つの知らせが届く。
セットの事故によって、薫が意識不明になったとのことだった。

 吐きそうだった。
 しかし頭よりも先に足が動いた。
 会社を早退し、バイクに跨り、蹴っ飛ばすように国道をひた走る。
 何を考えていたかなんて覚えちゃいない。
 何がなんだか分からないまま、俺は山を越えて、川を越えて、その病院についた。


 寝かされている薫は、幾分か背が伸びていた。
 髪も伸びていた。見覚えのない髪留めがつけられていた。
 単調な電子音は心電図の音だ。俺の中にけたたましく響いて、頭が揺さぶられた。

 足が宙に浮いているような感じだった。
 ぼんやり、視界が、歪んでいく。

 駄目だ。駄目だ。駄目だ。駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ。

 じんわりと、ようやく現実だと呑み込めてきた。
 同時に胸の奥底から湧き上がってきた、この気持ちのまま叫ぶ――――


俺「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」
「薫! かかっ、かかかかかか、薫薫薫薫薫!!」
「誰だ、誰がやった!? 責任者、責任者を出せっ!」

看護婦「お、落ち着いて、落ち着いてください!」

俺「うるせえええええええええええええええええええ!!!」
「かおる、かおる…………!!」
「帰ってこい、薫ッッ……!!」



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