過去ログ - 27歳にして私は、ファンタジーRPGの世界へと飛ばされた
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30: ◆CrTwLs26mw[saga ]
2014/03/22(土) 18:00:05.24 ID:gjOty2ls0

結局この日に調査出来た新種エネミーは3種類。
「あー……、ちょいとそこのお嬢さん」
コウモリの羽を持ったトカゲ“バッドフライ”
鷹ほどの大きさを持つ蜂“キラービー”
あと、なんとも説明が難しいけど、魚のようなモグラ“クック”
「……、ちょいと、無視は酷いんじゃないですかね?」
……、ギリギリでレベルは4に到達したけれども。
「、おーい、ちょっとちょっと――」

――っ!
「……いいですか? まず第一に、私はお嬢さんなんて言われる年齢じゃないです 」
……、嫌味に聞こえる、失礼よ、し・つ・れ・いっ!
それ以前にNPCなのにナンパって……
「おっと、こいつは失礼した、いえね、お嬢さんにはちょっと――」
「――、食事の誘いならお断り――」
「――、そうでしたか、それはそれは失礼を……」
鬱陶しいこの男を一瞥する。
灰色のターバンから覗く赤い髪に、蒼い瞳は値定めをする商人のそれだ。
NPC名は“ウラド”
「ただ、お嬢さんは、少し何かが他と違うような」
一々言葉が鼻につく、何が他と違うといううのだろうか。
「……、はっきり物を言ったらどうですか?」
正直言って、蜂の件もあって今の私は相当に疲れが溜まっていた。
NPCと言葉遊びなんかで時間を潰している余裕もないくらいには。
「んー、タイミングが悪かったようですね、……、また別の機会で」
人混みの中へ姿を消していくウラド。
……、これって、何かのイベントだったのだろうか?


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