過去ログ - 27歳にして私は、ファンタジーRPGの世界へと飛ばされた
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33: ◆CrTwLs26mw[saga ]
2014/03/22(土) 20:52:41.69 ID:gjOty2ls0
翌朝の目覚めは唐突だった。
何か夢の途中だった気がする。
具体的な内容は靄がかかっていて思い出せないが、酷く不快な夢だった。
……、そんな気がする。

昨日、詮索を兼ねたエネミー戦によって得たゴールドで、いくつかの買い物を済ませる。
初心者御用達、RPGゲームに欠かせないHPポーション。
値段的には高価なものではないため、買える限り購入しようと思った私を、
予期せぬ事態が襲った。
「……、所持上限、3つ……っ?」
ポーションのテキストを確認すると、以下のようにある。
“対象のHPを約30%回復させる、所持上限3”

私のスキル欄には魔術的な記述はなく、回復魔法に似た類は今のところ確認出来ていない。
仮に、敵との遭遇(エンカウント)を最小に抑えられたとして。
それでもこの所持上限では安全マージンを取れているとは到底言えないだろう。
「……、どうする?」
安全マージンが取れるレベルまで、周囲でレベル上げを重ねるか?
いや、昨日初ダメージを受けたけど、一撃で約1/7を持って行かれてる。
これをせめて1/15程度まで持っていくのには、時間がかかりすぎる。
かと言って、昨日の段階で全ての周囲エネミーを網羅出来たとは思っていない。
それに、蜂型エネミーには私は多分、最善対応をすることが出来ないだろう。
「ここで立ち止まっていてもしょうがない、か……」
HPポーション、そして万が一に備えて毒消しを購入する。
どうやらこの町で装備品を購入することは出来ないようだ。
「とにかく、最小エンカウントで、次の町を目指すしかないよね、うん……」


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