過去ログ - 27歳にして私は、ファンタジーRPGの世界へと飛ばされた
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◆CrTwLs26mw
[saga ]
2014/04/05(土) 13:32:58.78 ID:8LdKeQuv0
町を出て6時間程経過しただろうか。
太陽が一番高いところに上がった頃,ステータス状況と手持ちアイテムを確認する。
回避に徹する先頭が続いているため、時間自体はかかっているが、
致命的な一撃はもらわずに、工程の約4割を消費したはずだ。
手持ちのアイテムもまだポーションは二つ、Hpも9割程を維持出来ている。
「暗くなる前につきたいけど……」
木陰に腰を落とし、サンドイッチにぱくつく。
Hp回復効果のないただの食事だけれども、普通にお腹は空く。
リアル同等ではなく、私にとって、これが今の現実なのだろうと。
そういうところでは、少し受け入れ始めていたところだ。
「気のせいじゃ、ないな……」
どこからか、剣と何かがぶつかり合う戦いの音が聞こえる。
フィールドマップでここ二日、私以外の冒険者を見たことはない。
「……、私以外の“人間”……?」
ありえない話ではないけれども、期待はしないでおく。
……、私は期待を裏切られることが、何よりも嫌いだ。
手早く荷物をまとめ、剣を手に持ち、辺りを警戒しながら音のする方へと進む。
バッドフライにやや苦戦している様子のその冒険者は、いわゆるエルフの女性だ。
多分、NPCの。
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