過去ログ - 【東方】?「平和な安価東方SSが流行っている風潮をぶっ壊す!」【SS】
1- 20
33:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/26(水) 17:11:53.10 ID:MTOXLLDd0


 数十年前


 男「・・・」


 男は布団から立ち上がる。立ちくらみはない。

 障子を開けると、狭い廊下があった。向こうにはガラス戸があって、石畳が見える。

 それと同時に、奥に箱や大きな鈴、入母屋屋根を持った建築が見えた。瞬時に心当たりが浮かぶ。


 男「・・・ここは・・・神社?」

 ?「そのとおりよ。全く、面倒を持ち込んでくれたものね」

 男「!?」


 狭い廊下に、女が現れた。若い、背の高い女。目が大きく、彫りの浅い整った顔。美人の域か。

 印象的なのは服。胴体と腕の生地が分かれており、脇が露出した変わった構造だった。


 男「(堂々と上がり込んでいるということは、関係者か?そう思えば巫女に見えないこともなく・・・)」

 巫女「無愛想ね、礼の一つも言ったらどうなの?まったく、神社の近くじゃなかったら人命救助なんて・・・」

 男「じゃあ俺は殺されかかってたってわけか、礼はいらんな」

 巫女「これだからするつもりないのよ。あなた、なんであんなところにいたの?」

 男「・・・・・・残念ながら、さっぱりだ」


 途端、彼女は人を馬鹿にした顔になる。そうして、吐き捨てるように言う。


 巫女「・・・はぁ?何ふざけてるのかしら」

 男「俺としてもそうだったらよかったんだがな」

 巫女「・・・ふうん」


 彼女は懐から銀色のライターを取り出した。反対側も探り、くしゃくしゃの煙草の箱を取り出す。


 巫女「ラスト一本・・・」カチッ シュバッ


 空き箱を無造作に懐に放り込み、子気味良い音を立ててジッポで火をつけた。


 巫女「・・・幻想入り・・・の反動かしらね」フー

 男「・・・・・・どうやらここは俺のホームではないようだな」

 巫女「そのようね。面倒だけど、説明してあげてもいいわ。私、そういう立場だから」

 男「・・・どういう立場だ」

 巫女「博麗の巫女・・・って言ってもわからないわね。説明してください、って言ってごらんなさい」フー

 男「・・・・・・説明してください」

 巫女「・・・・・・いいわ、教えてあげる。私、霊幻。博麗霊幻。まあ、覚えてくれなくてもいいけど」

 男「・・・霊幻、か。よろしく頼む」

 霊幻「・・・じゃあ、まずはこの神社の存在意義かしらね」


 霊幻は障子を開けて、卓の上の灰皿に煙草をこすりつけた。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
111Res/120.59 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice