過去ログ - 四条貴音「アイドルのガール」
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1:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/03/19(水) 10:41:42.46 ID:xnXcCATN0
8年前は大パニックとなったこの町ですが、5年の月日が経ちますと落ち着いた、

というのか、それとも諦めたというのか、随分と静かになりました。

あと3年で世界が滅びるなんて想像できません。

ある日どこからかメガホンを持ったおじ様が現れ、ハイ、カット! 

と叫ぶんじゃないのかと思いをはせることがあります。

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2:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/03/19(水) 10:43:07.25 ID:xnXcCATN0
「お姫ちゃん、そりゃみんなそう思ってるよ」

行きつけのラーメン屋のご主人にそんな話をすると笑ってそう答えました。

「目を覚ましたら隣に女房がいて、何うなされてんの? ってバカにされてさ、それでなんだ夢だったのかっていうオチがつくんじゃないかってさ」
以下略



3:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/03/19(水) 10:44:06.01 ID:xnXcCATN0
「ご主人はどうしてここにいるんですか?」
 
「俺にはラーメン作るしか能がねえからな。 それに」

暇だしな、と少しためらうように言いました。
以下略



4:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/03/19(水) 10:45:41.70 ID:xnXcCATN0
「滅亡したらあっちの世界はどうなんのかな?」
 
「と、いいますと?」
 
「天国だよ。 1億人以上の奴らが一気に押し寄せるわけだろ? 大パニックになるぞ」
以下略



5:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/03/19(水) 10:46:29.16 ID:xnXcCATN0
ラーメンで空腹を満たしたあと、

行き先を悩んだ末にあそこに行くことにしました。

一人で家にいるのは不安ですから。
以下略



6:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/03/19(水) 10:48:01.81 ID:xnXcCATN0
歩き始めてすぐ、後ろから声がしました。

「響」

「貴音も今から事務所なのか?」
以下略



7:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/03/19(水) 10:49:20.11 ID:xnXcCATN0
「みんなのためにも、最後まで生きていよーな」

どう声を掛ければよいのかわかりません。

響があのときのショックから一生懸命立ち直ろうとしているのは理解できます。
以下略



8:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/03/19(水) 10:50:01.78 ID:xnXcCATN0
ハム蔵以外の動物たちは、


人間を襲う恐れがあるということで殺されてしまったそうです。

以下略



9:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/03/19(水) 10:51:34.26 ID:xnXcCATN0
「はいさーい」

「こんにちは」

「ひびきーん!」
以下略



10:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/03/19(水) 10:52:32.88 ID:xnXcCATN0
世界中が大パニックに陥っていた8年前も


無邪気で笑顔の絶えなかった彼女たちですが、

以下略



11:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/03/19(水) 10:53:12.94 ID:xnXcCATN0
「うえーん、亜美たち以外誰もこないから心配したよー」


「まだ昼過ぎですから」

以下略



12:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/03/19(水) 10:54:10.64 ID:xnXcCATN0
「貴音、あれやるぞ」


「そうですね」

以下略



13:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/03/19(水) 10:55:00.83 ID:xnXcCATN0
このご時勢ではお葬式も挙げられず


仏壇も入手が困難なので

以下略



14:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/03/19(水) 10:55:55.34 ID:xnXcCATN0
「うーん、やっぱどこもやってないよー、ニュースばっかりー」


いつの間にか双海姉妹はテレビの前にいます。

以下略



15:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/03/19(水) 10:56:55.80 ID:xnXcCATN0
微笑みながらお茶を置いてくれる


素敵な方はもういません。

以下略



16:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/03/19(水) 10:57:55.04 ID:xnXcCATN0
「懐かしいですなー ふるさと村のお仕事」


「あのお仕事が私たちのアイドルの第一歩でしたね」

以下略



17:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/03/19(水) 10:58:32.52 ID:xnXcCATN0
「そーそーいおりんが泣きながらタマネギ…えっ?」


「気付くの遅いのよバカ」

以下略



18:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/03/19(水) 11:00:11.66 ID:xnXcCATN0
「いおりーん!」


亜美真美が伊織に抱きついたとん、ドアが開きます。

以下略



19:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/03/19(水) 11:01:11.96 ID:xnXcCATN0
「みんなたまたま一緒になったの」


千早が自分の後方を指差します。

以下略



20:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/03/19(水) 11:01:43.59 ID:xnXcCATN0
みんながいれば寂しさは薄れていくのですから。


何をするわけではありません。

以下略



21:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/03/19(水) 11:02:21.14 ID:xnXcCATN0
「あー君たち」


突然の社長の登場です。

以下略



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