15:サンザシ飴、プロレタリア独裁、童貞喪失[saga]
2014/03/19(水) 18:46:48.33 ID:9aNlzy2go
堪えきれず、僕の目から涙がこぼれた。
彼女は、僕の顔をみて、僕に何が起こったのか察していたのだろう。
申し訳なさそうな顔で呟いた。
「ごめんなさい。私のせいで、あなたまで疑われたのね」
「そんなことはどうだって良いんだ。僕が泣くのはそんなことじゃない。……どうして、僕に話してくれなかったんだ。僕は――」
――君と一緒なら
その言葉は彼女に遮られた。
「あなたは嘘がつけないもの」
それを言ってしまったら僕がどうなるか、彼女にはわかっているのだろう。
「結果的に、あなたを裏切った形になったかもしれない。だけど、これだけは覚えていて。私はあなたが本当に好きだったわ」
その言葉を最後に彼女は目を瞑った。
23Res/9.98 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。