過去ログ - さんだい
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15:サンザシ飴、プロレタリア独裁、童貞喪失[saga]
2014/03/19(水) 18:46:48.33 ID:9aNlzy2go
堪えきれず、僕の目から涙がこぼれた。

彼女は、僕の顔をみて、僕に何が起こったのか察していたのだろう。

申し訳なさそうな顔で呟いた。

「ごめんなさい。私のせいで、あなたまで疑われたのね」

「そんなことはどうだって良いんだ。僕が泣くのはそんなことじゃない。……どうして、僕に話してくれなかったんだ。僕は――」

――君と一緒なら

その言葉は彼女に遮られた。

「あなたは嘘がつけないもの」

それを言ってしまったら僕がどうなるか、彼女にはわかっているのだろう。

「結果的に、あなたを裏切った形になったかもしれない。だけど、これだけは覚えていて。私はあなたが本当に好きだったわ」

その言葉を最後に彼女は目を瞑った。


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