43: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/04/17(木) 21:28:22.53 ID:HamqrAcGo
それまでの何とも言えない表情と態度を崩し、
口の端に温かな笑みをほのかに浮かべて一呼吸おいて、
ほむらはさも大事そうに厳かな調子でその言葉を恭介に告げる。
――だからね、上条君。あなたが美樹さやかのために何かをしたいと本気で思うなら、
どうか時間の許す限り、心からの愛を、彼女に注いであげるよう努力してあげて。
どういう縁があるのかわからないけれど、さやかのことを大事に思ってくれてるのかな?
恭介は彼女の口の端に浮かぶ笑みを見てそう思った。
だけどよく見ると、口の端の温かな笑みには、
何か異質なものが混じっているように恭介の目には映った。
ところが映ったと思ったと思った次の瞬間、
その違和感は笑みごとほむらの顔から消えてしまった。
錯覚だったに違いない。恭介はそう考えた。
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