44: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/04/17(木) 21:31:21.22 ID:HamqrAcGo
それからは特に変わったことはない。
ほむらはさやかに、一方通行どころか届いてるかもわからぬ他愛ない言葉をかけたり、
先ほどまでのように何も言わず彼女を長い時間見つめたりしたのち、
来た時と同じく唐突に見舞いを切り上げ帰っていった。
「恭介、恭介、恭介、恭介、恭介、恭介、恭介――」
ハッと我に返る。
恭介が自分だけの世界に浸っている間も、
変わらずさやかはずっと恭介の腕を優しくさすり続けていた。
――心からの愛を、彼女に注いであげるよう努力してあげて。
ほむらの言葉が不意に妖しく恭介の中で蠢く。心臓がドクンと高鳴った。
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