52: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/04/17(木) 21:53:05.09 ID:HamqrAcGo
さやかの両手が恭介の背中に回る。
さやかの肩から恭介は顔をゆっくり離して首を曲げ、彼女の顔を見た。
さやかも恭介の目を凝視している。互いの息がかかるくらいに顔が近い。
開かれているのかどうか微妙な加減で、彼女の唇が静止している。
僕が望めば、彼女は何でも望みを受け入れてくれるだろう。
恭介には確信があった。
彼女はたとえどんな願いでも…………。
恭介が、勢いよくさやかの顔と向き合わないで済むよう首の向きを戻す。
そしてもう一度、さっきと同じようにさやかの肩に顔を預けた。
……自分の意思が定まっていないさやか相手に、明らかに僕は卑怯なことを考えている。
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