過去ログ - 律子「プラグレス・ミュージック」
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2014/03/19(水) 19:34:27.03 ID:h+sVhJxz0
プロデューサーは拍手をしながら、笑顔で言った。
「律子、ギターうまいんだな」
12:以下、２０１３年にかわりまして２０１４年がお送りします[saga]
2014/03/19(水) 19:35:17.53 ID:h+sVhJxz0
「どうして事務所に持ってきたんですか？」
「ん、なんとなく」
13:以下、２０１３年にかわりまして２０１４年がお送りします[saga]
2014/03/19(水) 19:36:05.88 ID:h+sVhJxz0
「なあ、律子」
「はい」
14:以下、２０１３年にかわりまして２０１４年がお送りします[saga]
2014/03/19(水) 19:36:52.78 ID:h+sVhJxz0
「その、私がアイドルだったのは、知っていますよね？」
「知ってるよ。俺もファンだったから」
15:以下、２０１３年にかわりまして２０１４年がお送りします[saga]
2014/03/19(水) 19:37:21.61 ID:h+sVhJxz0
「ファン数が少ないアイドルが引退する……ってのは、今はもう無いですけど」
私がアイドルだったころ、丁度私がアイドルを辞めるまで。
ファン数が少ないアイドルは1年で引退する、という業界のルールが定説となっていた。
16:以下、２０１３年にかわりまして２０１４年がお送りします[saga]
2014/03/19(水) 19:38:10.42 ID:h+sVhJxz0
「それで、えーと……元々ギターには興味があって結構触ってたんですけど、もう一回人前で弾いてみようって思って」
「ストリートミュージシャン？」
17:以下、２０１３年にかわりまして２０１４年がお送りします[saga]
2014/03/19(水) 19:38:45.99 ID:h+sVhJxz0
「それで、ちょっとだけ路上で歌ってたんです」
「そっか……見たかったなぁ、律子が路上で弾き語るところ」
18:以下、２０１３年にかわりまして２０１４年がお送りします[saga]
2014/03/19(水) 19:39:42.22 ID:h+sVhJxz0
「……竜宮小町やみんながどんどん売れっ子になっていって、だんだん弾かなくなっていったんですよね」
すごく、嬉しい事だと思う。765プロのアイドル達は、私の誇りだから。
ギターは自室の奥に置いたまま、ずっと触っていない。
19:以下、２０１３年にかわりまして２０１４年がお送りします[saga]
2014/03/19(水) 19:40:23.53 ID:h+sVhJxz0
「無性に、ですか」
「そうそう。知らないうちに影響されてんのかな、春香とか千早が歌ってる姿とか、響や真が懸命に踊ってるのを見ると」
20:以下、２０１３年にかわりまして２０１４年がお送りします[saga]
2014/03/19(水) 19:41:29.81 ID:h+sVhJxz0
「律子、かなり良い技術を持ってるじゃないか」
「技術？」
21:以下、２０１３年にかわりまして２０１４年がお送りします[saga]
2014/03/19(水) 19:42:18.51 ID:h+sVhJxz0
「…………すごい」
明るいメロディの曲と、プロデューサーの歌う声がマッチしている。
アコースティック・ギターの旋律が、電気を帯びているようにも聞こえた。
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