過去ログ - 池袋晶葉「ふふふ……耳を掃除してやろう」
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18: ◆wU7BIvTntE[saga]
2014/03/19(水) 22:22:32.41 ID:Bwud/aOwo

「それはそうと、耳かき機の具合はすこぶる良好だったみたいだな」

「ああ、とても気持ちよかったよ。でも……」


晶葉の顔色が変わる。不安になったのだろう。


「こんどは機械じゃなくて晶葉自身に耳かきしてもらいたいな」

「なっ、何を言いだすんだ、急に!? もしかして耳かき機に不備でもあったか?」

「いや、とても気持ちよくて完璧だったよ。だけど今度は人のぬくもりが欲しいんだ」

「だったら別に私じゃなくてもいいだろう」


真っ赤な顔で戸惑ったように言い捨てる。

こうしてみると歳相応だよな、と思いつつ自分の気持ちを告げた。


「晶葉だからこそ、お願いしたいんだ」

「なっ」


またしても赤面。流石の天才少女も言葉につまってしまったようだ。


「そ、そこまで言うのなら仕方ない。だが、今は掃除したばかりで

 あまり刺激しすぎるのは耳によくない。だから、しばらく間を空けてからだな」

「その日を楽しみにしてるよ」

「ああ、私も……練習しておくから……」


最後はすっきりした耳でも何を言っているか聞こえないくらいに小さな声になったが

晶葉の気持ちは十分に伝わった。


おしまい



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