16:マウンダー極小期、百貨店、遊戯王[saga]
2014/03/21(金) 23:43:58.80 ID:wiMAJbATo
「そちらのお客様は何をお探しでしょうか?」
店員さんは僕に向き直って言った。
「遊戯王のカードありますか? とっても珍しくて、とってもかっこいいやつです」
僕が訪ねると、店員さんは「もちろんございますとも」と僕をカードのところまで案内してくれた。
案内されたそこは僕にとってまさに宝の山だった。
すごくかっこいいカードがいっぱい並んでいて、どれにしようか目移りするほどだ。
「これをください」
僕はその中の1つを指差した。
それは金色の翼のはえた、かっこいい竜のカードだった。
「ラーの翼神竜のカードでございますね」
それから店員さんは、「このカードは純金を用いて装飾されており――」なんて説明し出したけど僕にはよくわからなかった。
僕がポケットから二千円を取り出して店員さんに見せると、店員さんはとても申し訳なさそうな顔をした。
「お客様、申し訳ございません。こちらにあるカードは珍しいものの中でも更に稀少な付加価値のあるものばかりでございまして……」
つまりは、僕のお金じゃ足りないってことらしかった。
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